ER BLOG
つづき
 
研修終了後に、先方人事の皆様と振り返り&意見交換を行います。その際よく聞かれることが、
若手が成長する要素とは何か、と、古田さんはどのように考えていますか?
という質問。
こういう鋭い質問はよだれが出るくらいうれしいです。
 
現段階で私はこのように答えています。と、いうのも時代によって変わる可能性があるので。
 
一つ目は【情熱】。
根性論といわれればそれまでかもしれませんが、やはり情熱は非常に重要な要素だと捉えています。何をやらせるにしても、どんな環境であっても、その人が持っている情熱がなければ何も始まりません。若手にスキルや経験なんてあるわけがありません。そこに会社や人事が期待を寄せてもそれは若手が可愛そうだと思っています。ただ、若手なら若手なりに、与えられた環境に感謝し、精一杯向き合うスタンスが必要だと思います。そこを踏まえて、
 
もし彼らの情熱が滾るように余っているのであれば、あたたかい目で放置してあげましょう。
もし彼らの情熱が少しずつ衰えているのであれば、しっかりと薪をくべてあげましょう。
もし彼らの情熱が消えかかっているのであれば、丁寧に煽ってあげましょう。
もし彼らの情熱がすでに消失してしまっているのであれば、違う場所に誘導してあげましょう。
 
それぞれの状態で打ち手は異なりますが、私は情熱を一つのキーに見ています。
 
二つ目は【勤勉】であること。ここはちょっと重要なポイント。
市場や環境の変化が思っているよりもすさまじく早く、速く、身につけたスキルや経験があっという間に陳腐化してしまうことは珍しくありません。あらゆるアプリが開発され、長い時間をかけて必死で勉強してきたスキルがそのアプリに代替されたり、AI(Artificial intelligence:人工知能)の開発やビッグデータの利活用によって、今後人類の多くが仕事が機械化されていく可能性が高いと私は捉えています。そのほかにも、社会から求められる多様性の受容、M&Aやアライアンスによるビジネス市場の変形、会社と社員の関係性、労働環境の自由化など、まぁ、不確定で予測しずらいことが多々起こるわけです。
こういう状況の中で、5年後など確定しているわけがない。5年後には●●の資格を取って、○○のような仕事をしていて、と描いていてそのような道を辿っていったとしても、そのスキルや経験が今の現時点と同じような価値を発揮しているとは限らないわけです。(ただ、決してスキルを否定しているわけではありませんよ)。
 
こういう不確実な環境下において、極端な話をしてしまえば、必要とあらば三か月で身につけられます、という学習能力の高さのほうが、今後より成長していける可能性が高く、私の中では評価が高いです。
若いうちから変にキャリアなんて意識せずに、与えられた環境の中で精一杯パフォーマンスを発揮するために必要な要素なのかもしれません。
この2点を どのように育成していくのか、というよりはすでに採用段階の話に帰着してしまいます。
 
 
ちょっと番外。
だからこそ、学生のうちはしっかりと勉強してきてほしいです。私が重んじているのは、自分なりの勉強の仕方を確立しているかどうか、です。その理由の背景は上記によることです。
ただ、残念なことに学生のみなさんは、就職セミナーで焦燥感を煽られ、よくわからない無料勉強会でキラキラワードに釣られ、面接とはこうあるべきだ、仕事とはこうだ、社会人ってこうだ、とインストールされ、大人たちのビジネス上の餌食にされてしまう。重要なのは、自分の頭で考えることなのに、学生たちはわかった風に、表層的なことだけに注目し、安易にそんな大人の言うことを完コピしてしまう。面接官は完コピか深く考えてきたのか、すぐにわかるのに・・・
そして、学生相手にそういったビジネスをしている人たちももっと考えてほしい。一番タチが悪いのは、学生のために、と思いこんでいて実は学生に向き合っていない。盲目的にその人の価値観や考え方を押し付けて過保護な環境を作り、学生を誘導し悦に浸っているだけ。自分たちがやっていることが如何に現実社会を見ていないことか。
まぁ、言っても意味ないか。そもそもそこにすら気付いていないのだから。