ER BLOG

2016.03.05

出世する人

4月の新入社員研修を前に、多くの企業の人事の方とお話をします。
新人研修の話がメインなのですが、その前後の雑談ではこんな話をしています。
 
・どういう基準で昇格させるべきなんでしょうかね?
・本当にこの人を昇格させていいのか、わからないんですよね…
 
この時期は年度末なので、昇進・昇格の時期と重なります。その企業独自の昇進・昇格基準は勿論存在しますが、果たしてそれで本当に良いのか、人事のみなさんは頭を悩ませているようです。
ディスカッションさせて頂いたので、私の考えを少し。
 
一般に、人は経験を積むにつれて、出世の階段を昇ります。しかし、昇進の根拠として、経験以外のものを人事や経験陣に示せる人はまれです。本当に出世をしていく人たちは、経験に加えて、自らを向上させるための自分なりのプログラムを積極的にこなし、ちゃんと示している人たちです。
9~17時までの経験とともに、現在の業務に関わるスキルや知識、技能を向上させるために必要な何かを自ら学ぶ。例え週に2,3時間でも、現在の業務に関わる技術や知識の習得にあてるならば、その努力をしない競争者に差をつけないではいられない。こういう人は会社にとってますます貴重な存在になるでしょう。
まずはここです。ここに注力しないで他の分野に気が移る社員がたまにいますが、そういう甘えは許すべきではありません。
 
しかし、私が本当に注目しているのは、自分の担当範囲に直接関係のある分野だけではなく、関連した他の分野にも興味関心を抱き、学習をしている人です。どんな事業にも当然ながら、財務とマーケの側面があり、営業と生産の思惑が存在し、専門的な分野が更に密接に絡み合っています。一つの分野に精通することによってわかることは、わからないことが多くあることがわかった、ということです。なので、できるだけ多くの分野にできるだけ多くの勉強時間を投入する人は、自分の将来に大きな投資をしていることになると思います。
 
あと一つ。話は多少それますが、自らの人生のかじ取りの判断軸構築のために、私は歴史書を読むことを特に若い人に勧めたいです。
私たちの祖先が、挑戦目標(あるいは制服目標)に対して、どのように取り組んでやり遂げたかを学ぶのです。人生で起こる出来事には繰り返しが多く存在します。私たちが知ろうとする「方法」の多くは、既に他の人々によって試みられ立証されてきています。私たちはこれらの前例から、同じ間違いを避ける方法を学ぶべきでしょう。
 
今から勉強・・・?と思う人もいるかもしれません。私も学生時代はお世辞でも誇れる学生ではありませんでした。
不思議なもので知識欲は、臨界点を超えると、累積するほど、募っていくもの。今から始めても遅いことなんか絶対にありません。
 
いまから10年後、今よりも賢くなっているだろうか。それともただ歳をとるだけだろうか。
後者を選んで居酒屋で愚痴をこぼしていることだけは、避けたいものですね。